ベジータをモデルケースとした育児不安との向き合い方について考えてみた

ベジータをモデルケースとした育児不安との向き合い方について考えてみた

あるエリートの男（サイヤ人のエリート）の話をしよう。

彼は惑星の王の子として生まれ、
弱者を排除し、
星を略奪する事をライフワークとしていた。

彼は自分がエリートであることに絶対の自信があり、
この世で自分以上に戦いの才能がある者などいないと思っていた…

しかし…

彼の本当の才能は戦いではなかった…

彼の本当の才能は「父親」の才能だったのだ。

この才能は決してカカロットは敵わない、

足元にも及ばないのだ。

決して誰の言いなりにもならない、
誰にも支配されない

誇り高き父親ベジータ…

今回は彼をモデルケースに育児不安との向き合い方をエリート目線で考察していきましょう。

サイヤ人編・フリーザ編

独身時代のベジータ

自分を超サイヤ人と信じてきたねぇ花火を上げて優勝している。

基本的には「デキる」男でスキがない。
なんだかんだデキの悪いナッパの事がかわいくて仕方がない。
ナッパよけろー！作中屈指の名シーンだともっぱらの評判だ。

不安が襲ってきてどうしようもない時は、
サイヤ人は戦闘民族だ！
なめるなよー！
叫んで不安に打ち勝とう

人造人間編

トランクスが誕生
まだ父親の自覚はない。
ついでに言うと世界一の大富豪の家に居候からの婿養子という勝ち組な事に気づいていない。
しかも跡を継がなくていいだと…？

くそったれめ…！

おっと失礼、
ついつい内なる感情が…

物語が進む中で未来トランクスと関わる事で、
父親の才能の芽が出だしている
自分の血が入っている人間に才能がないわけがない、
いつまでも背中を見せていたい気持ちが強い。

復活したセルにトランクスがやられてしまった時の特攻ぶりからしても、
トランクスの事を大切な人間として扱っていた事が分かる。
手放しで自慢は恥ずかしいので、
「俺ほどではないが」と前置きしつつ、
トランクスの素質と強さを紹介するあたりに、
溺愛ぶりが伺える。

自分自慢と見せかけて息子自慢、
息子のことはいくらでも認めてやれ。

闘う男の背中を見せてやるのは大事

18号に打ちのめされても、
諦めない限り負けではない。

思い出してみてください。
復活したセルの一撃でトランクスがやられてしまった時の彼の雄姿を…
大事な息子を死なせてしまった彼の色々な怒りを…

カカロットはクリリンがやられるとキレるが、
悟飯がやられてもキレない。
ベジータは身内やライバルがやられると、
デッドボールにキレる外国人打者並みのスピードで立ち向かっていくので好感度しかない。

魔人ブウ編

人造人間編で完璧に父親として目覚めたベジータ、
トランクスも8歳になり、
一緒にトレーニングできるようになっています。

ただ甘やかすだけでなく、
目的を達成させる事で見返りがあるという、
子供のやる気を引き出すコミュニケーションが取れるほどに成長しています。

カカロットは悟天との別れの際にも、
悟天が抱っこしてほしい気持ちに気付いてあげれていません。
また、セルの時には、
チチへの別れは「すまねぇと言っといてくれ」という、
残される側への配慮が足りません。

ベジータはトランクスとの別れ際、
抱き寄せてあげていました。
これまで一度もなかったのかもしれませんが、
抱きしめてあげたいという気持ちはずっとあったのでしょう。

そして、ママを大切にしろと、
これからのトランクスの在り方を指導していました。
守れる強さを手にしろというメッセージと思ってます。

終わりに

真の父親とは、
自分のイクメンぶりをドヤる事ではありません。
自分が成しえなかった事を託すものでもありません。

ましてや強制などもってのほかです。

貴方の心の中のベジータは今どんな状態ですか？
俺ともあろうものが家族を持ち、
悪くない気分になり、
居心地の地球も好きになってきていますか？

そう、それでいいんだ…

所詮この世は諸行無常。

徐々に変わっていくもんですから。
父親として何もできてないことはない、
いい時も、
悪い時も、
健やかなる時も、
病める時も、
エリートである時も、
落ちこぼれに追い抜かれても、

「がんばれ息子、おまえがナンバーワンだ！」

これで十分です。

そう言って、

あとは見えるポイントから腕組みして2本指して見送ってやってください。

（とても大切な事なので二度言います）

結論

❝結婚しないって周りに言いふらす奴に限ってちゃんと結婚しがち❞

はっきり言ってやろうか？

これでこの記事は終わりだ。